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第2部第1章を読んでみる
復習★第1部 王家の塔  
 こんにちわ、野沢和希です。

 ここを見てくれているのは……第1部を読み終わって第2部へって方、なのかな。
 だとしたら、ここまでお付き合い下さって、ありがとうございます。
 ここで一度頭を整理してもらって、ぜひぜひ第2部も俺に、そしてヴァルスに付き合ってもらえると良いなあと思ってます。

 何もかもすっ飛ばしてとりあえずここを見ている方もいますか?
 「QUEST」に興味を持って下さってありがとうございます。
 ここを見てもっと興味を持ってもらえたら第1部へ行くも良し、ここからおもむろに第2部へ行ってしまうも良し、読み方はあなた次第……と言うことで。
 ただし、もちろんのことですが、思いきり第1部のネタバレですよ。

 ではでは、俺の頭を整理がてら、第1部の大筋を追ってみようと思います。



▼「ちょっと付き合って」って……ドコですかここ。

 野沢和希。東京、渋谷の高校1年生。
 身長は……成長期、容姿はどちらかと言えば真面目で大人しそうと言われることが多い。
 将来は教師になりたいなあと思ってて……勉強は結構、嫌いじゃない。
 中学、高校とずっとクラス委員をやっている……その程度が特徴の、ただの高校生。


 ――の、はずだった。異世界に、ラチされるまでは。


 その日、俺が学校の中庭で昼寝をしていると、突然見たことのない小さなイキモノ……ピクシーってのが俺の目の前に現れた。
 何て言うのかな……蝶みたいな羽根の生えた、20センチくらいの人型のイキモノ。いわゆる妖精だ。
 彼女、レイアの「ちょっと付き合ってもらうわね」の一言で、寝ぼけ眼のままいきなり開いた果てしない穴でフリーフォールを味わうことになった俺が放り出されたのは鬱蒼とした森の中。
 そこが、俺が異世界のローレシア大陸の中の大国ヴァルス王国で、初めて目にした場所。
 俺に対する説明も何もすっ飛ばしてレイアが最初に俺に会わせた人物は、俺と同い年くらいの見習い魔術師だった。
彼の名前は、キグナス。
 小柄でどこかいたずらっ子風の容姿を持つ彼は、俺にとっては驚くべきことに白金髪とオレンジ色の瞳をしていた。
 そしてキグナスが口にした言葉は、俺を驚愕させたんだ。

「*********************」

 言ってる意味がわかんないんですけど、俺ッッ!?


 それもそのはず、同じ世界の中でも国によって言葉が違う。
 まして違う世界で通じるはずがない。
 レイアは妖精だからそれまで俺との会話が成り立っちゃってたんだけど、人間相手に通じなかったらどうにもならないじゃないか。
 そうして青褪めた俺が2人に連れて行かれたのは、ヴァルス王国の王都レオノーラにあるシャインカルク城……王様のいる、お城だった。




▼どうしてそれが『俺』なのか

 そこで、紹介されたのが、まず、宰相ラウバル。
 背中までの長い銀髪と銀の瞳のカタブツ。年齢不詳の召喚師。
 次いでもうひとりが、宮廷魔術師のシェイン。
 こちらは赤い髪に赤い瞳の、対照的におカル〜イお兄さん。
 何とキグナスは、シェインの甥なんだと言う。つまりはお貴族様だ。
 ともかくも、2人のお偉いさんの指示によりレイアとキグナスが俺に言葉を叩き込むこと1ヶ月、俺は突如異世界なんぞにさらわれなければならなかった理由を、そしてこの世界がどういう世界なのかを聞かされることになる。

 ローレシア大陸には、アルトガーデンと言う複合型の大帝国がある。
 ヴァルスはその中の一国で、更に言えば最強国だ。
 けれどヴァルスを、ひいてはアルトガーデンを統べる皇帝クレメンスには、正統な後継者が一人娘の王女ユリアしかいない。
 そこで婚姻政策で隣国ロンバルトの第2王子レガードをユリアの婚約者として迎え入れることにしたヴァルスに、帝国内各国が抗議の声を上げた。
 最も抵抗をしたのが、ロンバルトより更に北に位置するロドリス王国。
 その調整を図っている間に、クレメンスは病に倒れ、ヴァルスの王位を継承する為に必要な儀式である『王家の塔』へ向かったレガードだが、あろうことかその最中に行方不明になってしまった。
 まずい!! 一体レガードの身に何があったんだ!?
 当然のごとく慌てふためいたヴァルスはレガード捜索に奔走するが、一向にレガードを発見出来る兆しが見えない。
 進退窮まった彼らは、こう考えた。

「レガードに似てる奴を泳がせて、何が起こったのかを調査しよう」

 それが、俺、だったのだ。




▼『王家の塔』へ行ってくれって……俺、剣なんて使えないよ!!

 ヴァルスの王女ユリアと謁見し、レガードの影武者として『王家の塔』へ向かわなきゃならなくなった俺。
 使えるわけがない剣を握らされ、レイアだけをお供に、魔物の徘徊するこの世界をまずはヴァルス南の街ギャヴァンにフリーランスの傭兵シサーの協力を求めに行くことになった。
 この世界には、魔法と言えるものが4種類存在する。
 ひとつはシェインやキグナスら、魔術師と呼ばれる人々が使う言霊魔法。これは、要は……魔法。呪文を唱えて、ゴォォォォッとか炎を出すような。
 次いでプリーストが使う神聖魔法。防御だの癒しだの、その類を得意とするその魔法は、アルトガーデン全土で信仰されているファーラと言う神に祈りを捧げるので、司祭や神官としての修行を積まなきゃなんないらしい。それと、ヴァルスはファーラ教を国家として守護しているので、王族の女性も勉強させられる。
 そんで、ラウバルら召喚師が使う、召喚。これは俺は未だにどういうものなのか、その実態を良く知らない。魔物だの妖獣だのってのと契約をして呼び出して使役する……そんなふうに聞いている。
 そして最後が精霊魔法。ピクシーやエルフなんかが使う、精霊を使役する魔法で、わりと攻撃魔法のパターンなんかは言霊魔法と近しいものがある。
 レイアはもちろんこれの使い手で、だからこそ無力な俺についてくることになったわけだ。

 魔物に襲われたものの、レイアの援護で何とか切り抜けてギャヴァンの途中にある町ヘイズに辿り着いた俺は、逗留中だったパララーザと言うキャラバンの好意で、そこで傷の回復と一夜の宿を、ついでにメシをもらうことになった。
 そこで知り合ったのが紫の髪と紫の瞳を持つ、どこか不思議な少女ナタ。
 彼女の紹介(?)で、突如合流した王女ユリアと共に武器職人の小屋を訪れた俺は、剣を鍛えてもらい、魔力がなくても魔法攻撃が可能になる『魔法石』と言う大変便利でありがたいアイテムを手に入れる。
 そしてようやく辿り着いた港街ギャヴァン。
 事情を聞いたシサーと、その仲間で恋人であるエルフのニーナが、俺たちの援護をしながら『王家の塔』があると言う風の砂漠へ同行してくれることになった。




▼レガードの行方の手掛かり……そして、謎

 風の砂漠に向かう途中には、キサド山脈と言う険しい山がある。
 シサーにいろんなことを教えてもらいながら山越えに挑んだ俺たちだけど、何と、とんでもないことに俺とユリアはシサーたちとはぐれてしまった。
 そこで救いの手を差し伸べてくれたのが、ギャヴァンの盗賊ギルドに所属する盗賊シンだ。
 彼については、あまりいろんなことがわかっていない。とにかく無口で冷たい。しかもどうやらレガードのことを何か知っている……?
 シンの手を借りながら魔物だらけの山を進む道中で、俺はレガードの行方に関して重要な手掛かりを掴むことになる。
 そしてようやく抜けたキサド山脈。
 とにかく謎だらけのシンは、俺たちが風の砂漠に到着するまで手を貸してくれた後、別れ際にこう言った。
「また会うことになる」
 気になりながらも、どこか別の場所へ向かう目的があるらしいシンと別れ、シンに言われた通りに向かった砂漠の街ギルザード。
 そこで俺とユリアを迎えてくれたのは、シサーとニーナ、そしてレオノーラで別れたはずのキグナスだった。
 シャインカルクとの連絡手段として王都へ戻ったレイアの代わりに、キグナスを旅のメンバーとして迎えた俺たちは、いよいよ風の砂漠を横断して『王家の塔』へと出発することになる。

 この時点で気になる点は、次だ。
 まず、当然だが、レガードの行方。
 キサド山脈で俺は、レガードが『黒衣の魔術師』との戦闘の最中に行方をくらましたと言うことを知った。
 その『黒衣の魔術師』は、かつて黒竜グロダールにギャヴァンを襲わせたことがあると言う。どうやら、何かラウバルと関係があるらしい。
 そして、風の砂漠を旅する奇妙な一団の噂。
 シェインと連絡を取って情報交換をしてみると、『黒衣の魔術師』は、ヴァルスの仮想敵とも言えるロドリスと繋がっている気配がする。
 けれど、何の為に?
 レガードの襲撃の裏にいるのは、ロドリスなのか?
 だとしたら、ロドリスはレガードの行方について、何か情報を持っているんだろうか。




▼心の傷

 ともかくも『王家の塔』へ向けてギルザードを出発。
 途中で遭遇したシャインカルクの調査隊からの情報で、ふとダンジョンへと立ち寄ってみることになった。
 レガードが失踪したのは風の砂漠だ。何か、手掛かりがあるかもしれない……。
 シサーとはぐれたり、はっきり言って死に掛けたりと、入ってろくなことはなかったけれど、代わりにそこで俺はシンとレガードの繋がりについて考えを巡らせることになる。
(シンと、レガードは……)
 ……だとしたら、レガードの行方はきっとシンが何か、それもかなり有力な情報を持っている。
 シンに、会わなきゃ。その為にはギャヴァンに行かなきゃ。
 確かなものなんて何もないけれど、その考えを次の行動の指針としながらも『王家の塔』へ向かった俺たち。
 けれど、そこで待っていたものは……俺にとっては、過酷なものとなった。
 近付くことの出来ない『王家の塔』。
 突如現れた『黒衣の魔術師』。
 そして。

(人を、殺した)

 『黒衣の魔術師』は、ユリアと共に俺たちの前から姿を消した。
 俺の心に、消えないトラウマを残して。



 ユリアを取り戻す為に。
 そして『王家の塔』を解放する為に。

 俺たちは『黒衣の魔術師』の行方を追ってロドリスへと向かうことになる――






 はい。「第1部 王家の塔」の大筋をざーっと追ってみました。
 いかがでしたでしょうか。
 心に傷を負った俺が今後どうなっていくのか。
 ユリアの行方は、『黒衣の魔術師』やロドリスの動きは。
 そしてレガードの消息を掴むことが出来るのか……。

 「第2部 砕けた心」もお楽しみいただければ、俺も嬉しいです。
 それでは続きでお会いしましょう〜。




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